「離婚したいと思って家を出てきました」、と相談者。
こどもはまだ小学生、夜は妻もこどもと一緒にリビングでくつろぎ、
寝る時間は特に決まっていない状態、と。
そこで、「10時には寝なさい!」と父である相談者がこどもに言ったが、
誰も反応がなかったというのです。
自分が言っても聞かないことと、雑音の中で落ち着かないことからいやになり
家を出てきたとのことでした。
「なぜ10時に寝るのがよいかの理由をお子さんに伝えましたか?」
と私が質問してみたところ、説明していないというのです。
こどもはなぜ10時かを理解できれば自分の行動を計画できる、
受け止める側も考える基となる情報を提示されることは重要、
と相談者に伝えました。
そもそも相談者自身が父と話した記憶がないという方でした。
家族に自分の主張が受け入れられなかったことで家出した相談者。
こどもの寝る時間についても夫婦で話したこともないまま、
突然判決言い渡しのように。
相談者の希望で私が相談者の妻に会いに行きました。
夫が家の中の様子をどう感じていたか、初めて知ったことばかり、と。
しばらくお二人にカウンセリングを受けて頂きながら
夫婦関係の再構築をめざすことになりました。
相談者は心行くまで一人暮らしを楽しんだ後、
家に戻って行きましたとさ。
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